静かな日曜日

雨に打たれると、ラッパ水仙の黄色が一際美しく映える。横に植えたメリーベルの青い小さな花が爽やかで可愛い。日曜日だというのに、外も内も静かだ。お向かいの家の小学生の兄弟は、いつも少しでも晴れ間があるとガレージでボール遊びを始め、勢い余って我が家の庭にまで飛んできたボールを神妙な顔で「すいません、取らしてください」と言って、ぺこんと頭を下げて拾いにくるのに…。
みんな、自粛している。みんな、剥き出しの命に向き合わされている。
雨がとても長く続いて、わたしは思いにふける。
陽光を出し惜しむ毎日に心が重い。
忍冬がその魂を薫せながら雪と散る
申し分ない夜、星降る空は、一体いつ来るのだろうか。
            「夜の光」フランシス・ジャム (手塚伸一訳)