2009.4.24

復活祭のヴァカンスも終わり街に学生たちが戻ってきて、お昼時になると私たちのアパルトマンの近くは、春の陽光のもとで地べたに座って、細長いフランスパ ンのサンドウィチを食べながらおしゃべりを楽しむ若者たちで溢れかえる。叡のワークショップもあと6日になってしまった。
水曜日に今仕事でフランスに来ているダンサーのJouさんとミュージシャンの松本さんがパリからやってきた。この若いカップルは、瑞丈となおか夫婦の友人 である。翌日の午前中、先日から思案していた日本に送り返す小包を、二人で難なく郵便局まで持っていき発送してくれので大助かり。それから、メール河沿い の17世紀には孤児院だったというタペストリー美術館までの散歩。一直線に続く菩提樹の並木は、よもぎ色の新芽で目映いばかりに煌めいている。
その晩は、叡に代わって、料理が得意の松本さんがおいしいパスタを作ってくれるというので、日本人のワークショップ生の芽里さんもやって来て、久しぶりに賑やかな食卓だった。
話題はやはりダンスのこと。思えば天使館を建ててから40年あまり、国分寺で、シュツットガルトで、ローマで、ナポリで、ベルリンで、ニューヨークで、チ リのサンチャゴで、サンフランシスコで、そしてアンジェで、なんと多くの人たちのダンスの話を聞いて来たことか。若い芽里さんは自分の体験不足を嘆いてい たが“まだまだこれから、急ぐことはないわよ!”
そして今朝、Jouは一時間ほど叡のワークショップに参加して、二人でパリに戻っていった。