2009.6.4

昨日は独りでバスと地下鉄を使ってUnion Squareの本屋に行った。満足に英語も読めない私なのに、外国に来ると何故か足しげく本屋に行きたくなる。2年前、1ヶ月半ニューヨークに滞在した時 も、Union Sqにある本屋Barnes&Nobleにはよく通った。5番街にあるその支店にもよく行った。ゆったりした店内に、あちこち置いてある座り心地のよい椅 子に座って、書架から好きな本を持って来て、何時まで読んでいても(私の場合は、眺めていても)何も言われない。とても落ち着くし、何より静かなのがい い。勿論何も買わなくてもいい。2階にはコーヒーショップがあり、そこでも本を読んだり、友人と歓談したり、パソコンをしたりのなかなかいい空間だ。日本 の本屋に較べて天井が高いのは、人の気分に決定的な違いを与える。
昨日は午前中だったのでお客もまばらで、とてもいい時間を過ごし、ご機嫌で外にでた。目の前のUnionSqは市場で賑わっている。有機農法で穫れた野 菜、果物、いろいろな種類の植木や花々、パンやチーズなどの店屋がいっぱい並び、私はレモンとブルーベリーの手作りパウンドケーキを5ドルで買った。それ から地下鉄の入り口に来て、自動販売機にお札を入れると、スゥーとお札は消え、カードは出ず、レシートだけが出てきてた。さて困ったぞ!パウンドケーキを 買ってしまったし、財布の中はギリギリだ。降りてからのバスのカードが買えなくなる。部屋まで帰れない。思わず隣にいた二人連れのメキシコ人の女の人に助 けを求めると、二人で大声であれこれとスペイン語で話し合ったあと、自分の財布から、自動販売機に消えてしまった分のお金を私の手に握らせ、さっさと改札 から中に入り、横にある職員の通用門を内側から開けて、私においでと手招きする。私がそこを通るとものすごい勢いでアラームが鳴り出した。不法侵入だ。そ んな事をものともせずに、彼女たちは私をLラインの階段まで連れて行ってくれた。私がお金を返そうとすると、別の販売機でカードを買えという。自分たちは 出てきたレシートでお金返してもらうからという。助かった。Thank You!
地下鉄に乗り、渡されたお金を数えると1ドル少ない。なるほど、ちゃっかりしているなぁ~。でも彼女たちの親切は身にしみてありがたい。1ドルなんて安すぎるではないか。