杏の木

ホームヘルパーのトミサキさんが………中庭を見て「杏の花芽が膨らんできましたね」と教えてくれた。目を凝らしてみると………ホントだ……枝先の節々が小さく膨らんでいる。オイリュトミーシューレ天使館の第1期生が………四年間の課程を終え………10センチにも満たない杏の苗木を中庭に植えて………卒業して行った。あれからかれこれ四半世紀………杏の木はどんどん成長し………7年目にやっと花が咲き(人々から少しも顧みられずひたすら耐え抜いて)………以来………毎年春になるとピンクの花が咲き………風が吹くと花吹雪が舞う光景を………キッチンから眺めるという贅沢を味わっている。花が終わると「あれ アプリコットだ!」………洗濯干し場のコンクリートの上に熟し切ったオレンジ色の実が潰れて落ちる。麗しの5月になると………若葉が一斉に萌えいで………暑い夏に向かう。葉の繁茂した杏の木は………鳥たちの格好の休憩所だったのに………近頃は一向鳥の姿が見えない。

テレビで……イランからトルコに来る人………イランに行く人……みんな緊迫した顔をしている……イランの街にミサイルが落ちる映像が映る………地続きの国境の出入り口………いつまでも出入り自由であってほしい。

今朝も1時間ほど外歩きした………「春は名のみ〜」風が冷たかった………明日も歩けるかな………。