angers舞台初日

今夜はアンジェにおける「spiel」公演の初日。
これから本番というときに、また長めのdiscussion.
日本では、そんな時に話し合いなぞ、ほとんどしない。これから清水の舞台から飛び降りようとする時、「この舞台をする意味について」、話し合うということは。
けれども、こう言ってよければ、ヨーロッパ、とくにフランス人はいざという時、お互いがいま何を思っているかを、言葉や動作で確かめあうというのは、とても大事なことなのだ。エマニュエルと舞台を続けていて、つくづくそう感じる。例えば、長く恋人同士であっても、つねに言葉で、自分が相手に対してどう感じているかを、確かめ合おうとする。(むろん彼女とそういう関係ではないですが)
人間にとって、恥と不安というのは、存在に対する原感情のようなものだと思う。この場合、多分「恥」と言うのが、日本人の原感情であるとするなら、「不安」とは、フランス人にとっての原感情なのではないか。。。。自分の気持ちをいちいち言葉にするのが、不得手な私にとって、エマニュエルと踊っていて、このことを、常々勉強させられている気がする。
という訳で、今日も初日、何とか終えました。