Offenbarungについて

ゲーテは「顕現Offenbarung」という観点に基づいて、ニュートンとは異なった、もうひとつの「科学」を打ち立てた。
「顕現」とは、宇宙創造の一切の秘密が自然界の表面に現れていると言うこと。
それは鉱物を「硬いもの」としてではなく「人間」として、植物を、動物を人間として観察すること。
否、風、雪、雨、嵐、津波をひとりの人間の動作として観ることだろう。ゲーテの創造した「霊視科学」はこの全人間主義に基づいて造られている。だから、鉱物は宇宙意志の発現であり、植物はその理解者であり、動物はその存在の「喜び」の「産声」そのものである。