私のカラダは一つの宇宙

立冬を過ぎたとはいえ、朝の陽の光は肌に温かく、風は穏やかで過ごしやすい日。こんな日が続くといいなぁ〜。

今日は、午後からヘルパーさんに付き添ってもらい都立三多摩総合医療センターの整形外科を受診。かれこれ50年前、慢性関節リウマチの診断を下された病院。当時は都立府中病院といって、旧式な木造建の総合病院だった。まだリウマチ科がなかった。リウマチ患者の多くは女性が占め、朝起きるのが辛いけど、なんとか頑張ると昼からは家事育児はこなせる。もし男性の多くがリウマチに罹ったら朝の出勤に支障ができるから、リウマチ研究がもっと早く進んだ………などといわれていた時代。

約半世紀の間、山あり谷ありしながら、徐々に骨の崩壊と一緒に歩いてきて、遂にまた振り出しに戻ってきた。大きな立派な建物の中には、総合病院ならではの便利な機能を備えていて、病院内に一歩入ると、そこは日常空間とは切り離された時空間があり、病気という共通項を持った人たちが行き交い、細分化された診察室に向かって吸い込まれていく。

今日私が向かったのは、整形外科でも頚椎の手術の専門の先生のところ。私が右膝の関節や左肘の具合について口にすると、それはまたその専門医に………といわれ……早々に病院を退散したくなった。

病院を出ると、まだ穏やかな日差しが残っていてた。西空がオレンジ色に染まってゆっくりと日が暮れていく。私のカラダも一緒に暮れて……夜、ぐっすり眠って、新しい時がやってくる。