頸椎固定術を受けた時のこと

20年くらい前の3月の初め、秋葉原の三井記念病院で頸椎の手術を受けた。外が白々と明け始めた頃、手術用の衣を着せられビニールのキャップを被って、病室に運ばれたストレッチーの上に寝かされて待っていると、若い麻酔科の先生がベッ …

痛みを数値で表したら

その痛みを数値で表したら、どれくらい?と入院前のアンケートで聞かれた。果たして、痛みを数値で表すことができるのだろうか?いちばん痛い時が10で、今は3くらいかな、といい加減に答える。 そこで思い出したのは、ドイツで生活し …

病室の窓から空を見る

15日の午後、無事手術を終えた。術前の先生のお話によると、私に膝はかなり面白い膝で、これほどグラグラしているのは珍しい、ということだ。最後に、「お願いなのですが、今回の笠井さんの手術で、骨を削った時に出る骨の粉を研究のた …

お盆に入院

昨日(8月14日)国立相模原病院に入院した。そして、今日の午後、左膝の人工関節手術を受ける。世の中、お盆休みというのに、私のために執刀して下さる先生は大変だなぁ〜などと、余計なことを思いながら、ベッド上で今これを書いてい …

旅のはじまり

昭和35 年夏。国分寺の杜は蝉の声に満たされ、紺碧の空に輝く太陽が・・・ こうして始まった旅の情景。

夏の記憶

朝 目覚めると おおきな夏の青空が リウマチで歪んだ わたしの カラダの内側に するりと入り 70年前の夏の朝が 今日の朝と重なる 幼い目に映った あの青空 顔より大きく切った  くし形のスイカ 甘い香りが あたりに漂い …

夏の空に向かって

早春の風に乗って、青空に向かって飛んで行った詩人の片山令子さん。 夏の空は、いかがですか? 真っ白なフワフワの雲。いつの日か、国立の大学通りの喫茶店で一緒に食べたアイスクリームのように美味しそう!! 朝起きると、まず二階 …

ドイツの子ども手当

今日の朝日の「天声人語」にドイツのことが書いてあった。 「ここ数年、多くの難民を受け入れたドイツの判断には驚かされた。そして現地を訪れて感じたのは、来た人を受容する構えが存在することだ」 2018年から遡ること38年前の …

シンプルに生きていこう!

最近、歩行が危うくなってきた。それもそうだよなぁ、もう40年以上もリウマチと一緒にいきてきたのだもの。 その昔、リウマチ友の会(今でもあるのだろうか)の会報誌に、リウマチとは「二割の人はすぐ治り、二割の人は死に至り、六割 …

サボテンさんと私の手

写真家の石内都さんが、私のリウマチで変型した手を撮った写真を見て、作家の黒川創さんが「サボテンと重なって見える」と言ったのを受けて、石内さんが「そうだね、サボテンさんも人間も生きているという意味ではあまり変わらないから」 …