再びミシマ

明日からシアターコクーンで始まる蜷川演出「ミシマダブル」の一方の芝居三島由紀夫の「我が友ヒットラー」のチケットの最後の一枚を買うことができた。もう一方の「サド公爵夫人」は既に完売。とても残念だが仕方が無い。 私はこの「サ …

はるとなり

詩人の高橋睦郎さんが、朝日新聞に書かれた文章を読んで、春隣(はるとなり)ということばを教えて頂き、何かとてもうれしい気分になった。 何故だろう?睦郎さんは「春隣と呟くだけでなんとなく華やいだ気分になる・・・」と書かれてい …

アイカワサンの明かりは春の光

昨年の暮れ、相川正明さんがお亡くなりになった。それも突然に。まだ還暦を過ぎて間もないのに・・・。 年が明けた3日と4日のお通夜とご葬儀で、大勢の方が相川さんの急逝に驚きと哀しみの表情を隠せず、最期のお別れをした。 純白の …

天使館 VOL Ⅱ

先日、国分寺裏の雑木林を散歩している時、ふと「天使館」VOL  Ⅱを創ろう、と閃いた。「天使館」とは、天使館に稽古に来ている人たちの文章を集めて、私が編集して発行した小冊子のことだ。とは言うものの、VOL Ⅰが出たのは、 …

初めてのパレルモ

10月28日付け朝日新聞夕刊に「マフィアのナンバー2逮捕」という記事を読んだ。見出しの下に、南部シチリアを拠点とする犯罪組織「コーザ・ノストラ」のナンバー2、メッシーナ容疑者の顔写真が載ってる。38歳の彼は、11年の逃亡 …

大野先生と月見草

確か、梅雨の頃だったと思う。大野先生のお父様がまだご存命でいらしたのだから、かれこれ40年以上前のことだ。 叡とふたりで、丘の中腹にある上星川の先生のお宅を訪ねた。先生は、大きなバケツに入った水を、庭の南側の斜面に何度も …

大野一雄先生の死

6月1日18時、ローマのフリオカミロ劇場の二階にあるB&Bの部屋で、インターネットのニュース画面から、大野一雄先生の死を知った。私の中で突然時間がストップする。 先日5月29〜31日の3日間、叡は、ローマ在住の舞 …

5月のローマへ―「ヘリオガバロ」再演のために

またローマにやって来た。”来た”というより、”戻った”と言った方が、私にはぴったりくる。昨年の5月フランスのアンジェの帰りにローマとナポリに寄り、夏の盛り8月中旬から秋が初め10月までローマとナポリに滞在し、 …

ボゴダへ

コロンビアのボゴダから帰って、もう2週間経ってしまった。やれやれ!  コロンビアといえば、現在ニューヨークのブルックリンでダンス活動をしているヒメナの母国であり、パパタラの小池博史さんがお好きだという『百年の孤独』を書い …